石の章

神名にイシ、イワが付く流星の神々。このイシ、イワは星（語源は火石(ほいし)）を石、磐に見立てたもの。

神名に付くイシ、イワの意味

序文で述べたように星は「火のように輝く磐」と考えられたと思われる。また「星(ほし)」の語源も「火石(ほいし)」と考えられる。

このため神名に付く「イシ」「イワ（旧仮名遣いで、イハ）」についても、「星」を「石」「磐」に見立て、流星の神の名に付けられたものである場合が多いと考えている。

この章ではこの考えを裏付ける根拠として、神名に「イシ」「イワ（イハ）」が付く神々の多くが流星の神と考えられることを示してゆく。神名に「イシ」「イワ（イハ）」が付く記紀に登場する神については全て挙げている。