流星と昴の日本神話
櫛の章

櫛御気野命

素戔嗚(スサノオ)尊の別名。日の神、月の神と共に生まれた天降る速い星の神=流星の神。

 

櫛御気野(クシミケノ)命(クシミケノ)は素戔嗚(スサノオ)尊の別名である。『延喜式(えんぎしき)』巻第八「祝詞(のりと)」に収録されている「出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかむよごと)」に「伊射那伎乃日真名子(イザナキノヒマナコ)加夫呂伎(カブロキ)熊野大神櫛御気野(クシミケノ)命」と記されている。

この名前では島根県の熊野大社(島根県松江市八雲町熊野(まつえしやくもちょうくまの)2451)などで(まつ)られている。

素戔嗚(スサノオ)尊は【速の章/速素戔嗚尊】で前述したように、日の神、月の神と共に生まれた星の神、高天原(たかまのはら)から追放されて天降る神であり、天降る速い星の神=流星の神と考えられる。

 

まとめ

・櫛御気野命(クシミケノ)……流星の神

素戔嗚(スサノオ)尊の別名。【速の章/速素戔嗚尊】で前述した流星の神。

 

関連ページ

【櫛の章/倭大物主櫛みか玉命】……「出雲国造神賀詞(いずものくにのみやつこのかむよごと)」に記されている神名。

【甕の章/櫛御気野命】……櫛御気野(クシミケノ)命の神名解釈。