流星と昴の日本神話
櫛の章

補足 御串の森の意味

御串の森の「(くし)」も「流星」の意。御玉の森、月の森、御串の森は「日・月・星」の神を(まつ)る。

 

神を(まつ)る三つの森

愛媛県松山市福角町(まつやましふくずみちょう)正八幡神社(しょうはちまんじんじゃ)(愛媛県松山市福角町(まつやましふくずみちょう)649)の由緒によれば、正八幡神社(しょうはちまんじんじゃ)が鎮座する像観山には神を(まつ)る三つの森がある。

 

天照(アマテラス)大神を(まつ)る「御玉の森」

月読(ツクヨミ)尊を(まつ)る「月の森」

火瓊瓊杵(ホノニニギ)尊、彦火火出見(ヒコホホデミ)尊を(まつ)る「御串の森」(または饒速日(ニギハヤヒ)命を(まつ)るとも言う)

 

「御串の森」は、序文で述べた流星の神・火瓊瓊杵(ホノニニギ)尊や、その子の彦火火出見(ヒコホホデミ)尊を(まつ)り、または【速の章/饒速日命】で前述した流星の神・饒速日(ニギハヤヒ)命を(まつ)るとも言う。

このため「御串の森」の「(くし)」についても、本章冒頭で述べたように「流星」を「櫛」(あるいは「串」)に見立てたものと考えられる。

この三つの森に(まつ)られている神は、つまりは「日・月・星」の神の組み合わせということになる。

 

まとめ

・「御串の森」は、序文で述べた流星の神・火瓊瓊杵(ホノニニギ)尊や、その子の彦火火出見(ヒコホホデミ)尊を(まつ)り、または【速の章/饒速日命】で前述した流星の神・饒速日(ニギハヤヒ)命を(まつ)るとも言う。

・つまり「御串の森」の「(くし)」も神名中の「クシ」と同じく「流星」の意。

・「御玉の森」「月の森」「御串の森」は、つまり「日・月・星」の神を(まつ)る。