天櫛玉命

流星の神や天降る神、その妻や孫。

これらの神は【櫛の章】で前述したように、流星の神や天降る神、その妻や孫と考えられる。

神名解釈

各神名を解釈すると、「タマ」は本章冒頭で述べたように「星」を「玉」に見立てたもの、「クシ」は【櫛の章】で前述したように「流星」を「櫛」に見立てたもの、「ヒコ」は男神の神名末尾のパターン、「ヒメ」は女神の神名末尾のパターンと考えられるので、次のように解釈できる。

・天玉櫛彦(アマノタマクシヒコ)命（アマノタマクシヒコ）は「天の星の櫛の男神」

・玉櫛媛(タマクシヒメ)（タマクシヒメ）は「星の櫛の女神」

・櫛八玉(クシヤタマ)神（クシヤタマ）は「櫛・矢のような星の神」

・櫛明玉(クシアカルタマ)神（クシアカルタマ）は「櫛のような明るい星の神」

・櫛玉饒速日(クシタマニギハヤヒ)命（クシタマニギハヤヒ）は「櫛のような星、豊かな速い神」

・天櫛玉(アマノクシタマ)命（アマノクシタマ）は「天の櫛のような星の神」

まとめ

・天玉櫛彦命（アマノタマクシヒコ）……天降る神

・玉櫛媛（タマクシヒメ）……天降る神の妻、流星の神の妻

・櫛八玉神（クシヤタマ）……昴(すばる)と流星の神の孫

・櫛明玉神（クシアカルタマ）……昴(すばる)と流星の神

・櫛玉饒速日命（クシタマニギハヤヒ）……流星の神

・天櫛玉命（アマノクシタマ）……流星の神

・【櫛の章】で前述した流星の神や天降る神、その妻や孫。